〈プラスイメージの単語〉
| 古文単語 | 古単のイメージ | 古単の意味 |
| ・よし(良し) | 「良」のイメージで「好感が持てる」意が基本。 | @すぐれている A美しい Bかしこい C身分が高い D上手だ |
| ・をかし | ニヤリとほほえむように、対象に心ひかれる | @面白く興味ひかれる Aかわいい B美しい |
| ・おもしろし (面白し) |
「面」=目の前が、「白し」=パッと明るくなるということ。 | @趣がある、感興深い A風流である |
| ・うつくし | 親しいもの、小さいものをかわいいと思う | @かわいい Aきれいだ B立派だ |
| ・らうたし | か弱く無力なので、心が痛いほど愛情を感じる。 | かわいらしい |
| ・あいぎゃう (愛敬) |
現代語の「あいきょう」に通ずる→人の心をひきつける魅力 | @かわいらしさ A思いやり |
| ・うるはし | きちんと整った美しさ | @整っていて美しい、端正である A親しい(友情として整っている) |
| ・きよげ(清げ) | 「清」のイメージで、さっぱりとした美しさ | 美しい・きれい |
| ・いう(優) | 「優」=品があってすぐれている | @優美だ・上品だ A上手だ・理想的だ |
| ・えん(艶) | 「艶」=つややかさが基本 | @つややかに美しい・優美だ Aはなやかで美しい |
| なまめかし (生めかし) |
色っぽいなどとしては×!若々しく、みずみずしさがある上品、優美さ | 優美である、優雅である(行動にあらわれる優美さ) |
| ・こまやか (細やか) |
「細やか」=(こまごまとしている)意が基本 | @こまごまとしている A色が濃い B愛情が深い C上品だ・美しい Dにっこり笑うさま |
| ・まめやか (真実やか) |
〈「まめ=誠実」から成立〉※「まめなり」=誠実、実用的、健康 「まめまめし」=誠実、実用的 | @誠実だ A本格的だ |
| ・ときめく (時めく) |
今を時とばかりに栄え、人に目をかけてもらい愛される | @時にあってさかえる A寵愛される、かわいがられる |
| ・やむごとなし | (「止む事無し」と漢字をあて)ほっておけない | @尊い、高貴だ Aこの上ない |
| ・あて(貴) | (「貴」と漢字をあて)身分が高く、品があって、美しく感じられる | @身分が高い・高貴だ A上品だ・優美だ |
| ・なつかし (懐し) |
〈「なつく」→〉そばにおきたいほどの親しさ、好ましい | 心ひかれる、好ましい ※「ゆく」→「ゆかし」と同じ成立 |
| ・ゆかし | (「行く」→)心がその方向へゆく、心がひかれる | 心引かれる→ @見たい A聞きたい B知りたい |
| ・こころやすし (心安し) |
心が安らかで、明るくのんびりとしたイメージ | @安心だ A親しい Bたやすい |
| ・めやすし (目安し) |
見た目に安らかで、感じがよい | 感じがよい |
| ・うしろやすし | 「やすし」があったら安心感!君の未来もやすし! | 後々のことが安心で心配がなく、たよりになる |
| ・すきずきし (好き好きし) |
女性に感心があり、好色めいている(プラスイメージで) | 物好きだ、風流だ |
| ・つきづきし (付き付きし) |
「付く」という字を重ねて形容詞としたもの | その場にぴったりで、似つかわしく感じがよい |
| ・めでたし (愛で痛し) |
〈「愛づ」は「愛」!〉愛すべき状態ですばらしい感じ | @美しい、立派だ、すぐれている A祝うべきだ |
| ・めづ(愛づ) | 〈「愛づ」は「愛」!〉美しくて、心ひかれ、ほめたたえる | @感心する A愛する、ほめる |
| ・めづらし(珍し) | 〈「めづ(愛づ)」の形容詞化〉「めづらし」=新鮮だ | @珍重すべきだ、すばらしい A目新しい、新鮮だ Bめったにない |
| ・はかばかし | 物事の成り行きが順調で、結果としてよいことになりそうだ | @しっかりしている Aはっきりしている Bてきぱきしている |
| ・おとなし (大人し) |
一人前の大人であって分別があり、おちついている | @一人前の大人である A思慮分別がある Bおもだっている |
| ・さうなし (左右なし・双なし) |
「左右なし」と「双なし」。漢字のイメージで「左や右とためらわない」「比類ない」 | 〈左右なし〉ためらわず、たやすい 〈双なし〉二つとない、比類ない |
| ・ありがたし (有り難し) |
「めったにない」が基本(プラスイメージで) | @ありえない Aめったにないほどすばらしい |
| ・あらまほし | (動詞「あり」+願望の助動詞「まほし」) | @望ましい・理想的だ Aありたい・あってほしい |
| ・こころざし(志) | 「心指し」→心がある方向にむかっていく意 | @心をよせること・愛情 A礼・贈り物 |
| ・なさけ(情け) | 「情」→人間・自然に対する思いやり | @思いやり・情愛 A風流心・風情 |
| ・こころにくし (心憎し) |
「にくいねっ!このぉ〜」というイメージ。 | 奥ゆかしい |
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〈マイナスイメージの単語〉
| 古文単語 | 古単のイメージ | 古単の意味 |
| ・あし(悪し) | 「悪」のイメージで、基本は「不快だ」 | @下手だ Aいやしい Bまずい Cみにくい D荒々しい |
| ・うし(憂し) | 思うままにならず、やりきれず、不快に思う | @つらい Aいやだ Bつめたい |
| ・こころうし (心憂し) |
心の中で憂うつな感じがする | @つらく思われる、情けない A不愉快だ |
| ・こころぐるし (心苦し) |
苦痛を感じて、自分の心がつらい、また、他人が気の毒だ | @心に苦しく思う、つらい A気の毒だ、いじらしい |
| ・うたて | 事が悪い方向にどんどん傾いていって不快だ | @不快だ A普通でない B嘆かわしい |
| ・むつかし (難し) |
〈「むっ!」とする感じ〉の不快感 | @不愉快だ Aわずらわしい B気味が悪い |
| ・わづらはし (煩はし) |
「煩雑」なイメージ。〔不快〕グループの一員 | @やっかいだ A複雑だ Bいやだ |
| ・うとまし (疎まし) |
親しい気持ちを抱くことができず、気味悪い、いやだ | いやだ、感じが悪い、気味が悪い |
| ・おろか(疎か) | 「疎」のイメージ、あらい、粗略だ→おおざっぱでいいかげんだ、が基本 | @いいかげんだ・なおざりだ Aそまつだ・つたない |
| ・うとし(疎し) | 人とつきあうことがなく、あまり親しみがない | @親しくない、愛情が薄い A不案内だ、よく知らない |
| ・いぶせし | 〈胸のどこかにつかえがあってイブかしい感じ〉「おぼ・いぶ」は不快とまとめよう | @うっとうしい A気がかりだ |
| ・あぢきなし (味気なし) |
物事が行き詰まって、どうしようもない不快感をさす | @つまらない A役に立たない Bどうしようもない |
| ・あいなし | 〈「愛なし」という字をあてて〉いやな感じ、不快感 | @不愉快だ A気に入らない B〈連用形で〉わけもなく |
| ・あやなし | 〈「文無し」という字をあて、文(=筋め)の無い意〉 | @筋が通らない、むちゃくちゃ A無意味だ、理由がない |
| ・まさなし (正なし) |
「正無し」というイメージでOK | よくない・好ましくない |
| ・よしなし (由無し) |
〈「由」=方法・理由〉理由・方法がなくてどうしようもない(対;よしあり) | @理由がない、関係がない A方法がない、どうしようもない Bつまらない |
| ・いふかひなし (言ふ甲斐なし) |
今さら口に出していっても、どうにもしようがない ※←→いふかひあり |
@言ってもしようがない Aいやしい、身分が低い |
| ・あやし (奇し・怪し、賤し) |
(「アィヤー!」という驚きをもとに)普通と違った様子で変だ、不思議だ、見苦しい | @不思議だ(奇し) A見苦しい、粗末だ B身分が低い(賎し) |
| ・けしからず (怪しからず) |
〈「怪し」「異し」という字をあて)はなはだ変わっていて、とんでもない、ひどい | @はなはだ変わっていてひどい A不思議だ B悪い ※「けしうはあらず」=〈たいして〜ではない〉 |
| ・いやし (卑し・賤し) |
類義語;あやし・いふかひなし 対義語;あてなり・いうなり・やんごとなし |
@身分が低い A優雅でない・下品だ Bみすぼらしい Cへただ |
| ・うしろめたし | ・対義語:「うしろやすし」 ・類義語:「心もとなし」「おぼつかなし」「いぶかし」 |
うしろに変なものがあるようで、気がかりで不安だ |
| ・なめし | 「ナメ」とんのか!という感じ | 無礼だ |
| ・すさまじ | その場の雰囲気にあわず興ざめでおもしろくない | @不調和で面白くない(凄じ) Aものさびしい Bつめたい(冷じ) |
| ・はしたなし (端なし) |
(「端」がなく)どっちつかずで中途半端な状態 | @中途半端で不似合いだ Aきまりが悪い Bそっけない |
| ・かたはらいたし | (「傍痛し」と漢字をあて)そばで見て、またそばから見られて、みっともない | @(そばで見て)みっともない A(そばで見て)気の毒だ B(そばから見られて)きまり悪い |
| ・あやにく | 感動詞「あや」+形容詞「憎し」→アィヤー!憎い! | @はなはだしい A意地が悪い B不都合だ |
| ・びんなし (便なし) |
「便」=都合、便利(コンビニ)の意。「便」がないから〈不都合・不快〉 | @不都合だ、都合が悪い Aよろしくない Bかわいそうだ |
| ・ふびん (不便) |
「不便」。(〔ふべん〕と読まない!) | @都合が悪い Aかわいそう ※ふびん・びんなし→〈都合が悪い〉 |
| ・こころづきなし | 〈「心付き無し」という字をあて〉ふさわしくない、都合が悪い、の意 | 不愉快だ、自分の考えていることと合わないで、気に入らない |
| ・ところせし (所狭し) |
「所が狭い」→場所が狭くて窮屈なイメージ。→精神的な意味にも使われる。 | @場所が狭い(空間的) Aきゅうくつだ(精神的) B重々しい(場所に余る感じ) |
| ・あながち (強ち) |
〈「強ち」という字をあてるが、実は「あな(己)「かち(勝ち)」→自分の意を押し通す意〉 | @無理だ、強引だ A一途だ、ただひたすらだ Bあまりにひどい Cまったく、決して D(打消を伴って)必ずしも…ない |
| ・わぶ(侘ぶ) | 思い通りにならなくて、悩んだり嘆いたりする | @なげく A困る B貧しくなる C〜できない |
| ・わびし (侘びし) |
思い通りにならずに、つらく、さびしい | @さびしい Aつらい、なさけない B面白くない Cみすぼらしい |
| ・むげ(無下) | それよりも下がなくてどうしようもない。「ムゲッ」という感じ。 | @まったくひどい A身分が低い |
| ・いまいまし (忌忌し) |
「忌」×A。不吉なイメージ | @いみつつしむべきだ A不吉だ・いやだ |
| ・いむ(忌む) | 「忌」または「斎」の漢字をあて、人間の力の及ばない不吉な意。 | つつしむ・いみきらう |
| ・おどろおどろし | 〈「おどろおどろ」という感じのように〉気味が悪く、ものすごい | @大げさだ、ものすごい A気味が悪い |
| ・こちたし (言痛し) |
〈「言痛し」または「事痛し」〉人の噂がさかんに起こり、大げさで、わずらわしい | @わずらわしい A大げさだ B非常に多い |
| ・かたし(難し) | 「難」の字をあて、むずかしい意が基本 | @難しい・困難だ Aめったにない B〜しにくい |
| ・こうず(困ず) | 漢語の「困」が語源。サ変動詞。 | @困る、悩む A疲れる |
| ・かこつ(託つ) | 基本的には不平・不満 | @他人のせいにする Aなげく、ぐちを言う |
| ・つたなし(拙し) | 「拙」…生まれつき、才能などが劣っていることを本質とする字 | @まずい・へただ A愚かだ・馬鹿だ B運が悪い |
| ・つれなし (連れ無し) |
「連れ」=仲間・関係 +「無し」→関係が無く、他をかえりみず、自分勝手 | @さりげない・無関係 Aつめたい・よそよそしい |
| ・さがなし (性無し) |
「性」=生まれつき・性質+「無し」→性質が悪い、たちが悪い意 | @性質が悪い・いじわるだ A口やかましい |
| ・かたくな (頑な) |
「かたくな」=「頑」。※かた…(偏)、くな…クネッ!(ねじける)意 | @がんこだ・素直でない A見苦しい・教養がない |
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