あい流古単その3
【文脈判断】古文単語
   この単語類は、両面の意味を持つという、手ごわい単語類。
   でも、この単語を覚えなければ、難関大学への合格は難しくなります。
   文脈によって両極端に意味が割れるということを、まず押さえておきましょう。
   あとは、下に挙げた選択肢問題などで練習あるのみ!です。。。
   大丈夫!さぁ、気をひきしめて、「国語力」で文脈判断
すべし!!
     「国語力」のヒケツ5 ; つながりを大切に!
もとのイメージ プラスイメージ マイナスイメージ
いみじ 程度がはなはだしい たいそうすばらしい たいそうひどい
ゆゆし
 
(忌忌し)
人間の力が及ばず、近寄りがたく、普通でない、程度のはなはだしさ すばらしい、おそれ多い 不吉だ、とんでもない、ひどい
わりなし
 
(理なし)
道理にはずれて、どうしようもない この上ない、すばらしい 無理だ、道理にはずれる
あはれなり しみじみとした趣がある いとしい、かわいい、すばらしい もの悲しい哀れである
かなし 胸がジーンとして心をうたれる かわいい、すばらしい(愛し) かなしい(悲し)
いとほし 見ているのがつらく、たまらないほどに感じる いじらしい 気の毒だ
はづかし 相手と自分との間に差があって、ひけめを感じる こちらが恥ずかしいほど、相手が立派だ、すぐれている 恥ずかしい、ひけめを感じる
かしこし
 
(畏し)
自分の力が及ばず、恐れ多い 尊い、すぐれている→<賢し>に派生 恐れ多い、はなはだしい、ゆゆしい
かしこし
 
(賢し)
すきがなく、賢く、すぐれているように見える すぐれている、かしこい、しっかりしている こざかしい、利口ぶる
うるさし 現代語で「うるさいっ!」と怒鳴る不快感が基本→ かしこい・上手だ(「うるせし=かしこい」から転用) わずらわしい・いやだ
おぼつかなし ぼんやりとしてはっきりしない、もどかしい 待ち遠しい 不安だ、気がかりだ
こころもとなし(心許無し) 心が「もとな」く、ぼんやりした状態 じれったい、待ち遠しい 不安だ、いらいらする、気がせく
やさし 〈「痩す」から派生〉身が痩せるような思い 優美だ、上品だ、立派だ、殊勝だ つらい、恥ずかしい
しどけなし うち解けていて、気を許す 気を許す、うちとけている だらしがない、乱れている
めざまし
 
(目覚まし)
目が覚めるほどで、許せなくも、すばらしくも感じる 目がさめるほど立派だ、すばらしい あきれる、気に入らない
いまめかし(今めかし) 〈「今」という語に「めかし」=(〜らしい)がついて〉当世風だ、モダンだ 当世風ではなやかだ うわついていて変だ
さるは
 
(然るは)
「それは」という指示語が根本。文脈により順接にも逆接にもなる そういうわけで そうではあるが、そうはいっても
ののしる 大声でワイワイガヤガヤ騒ぎ立てる、さかんに噂する 勢いがある、評判が高い 大声で騒ぐ、さかんに噂する
あかず
 
(飽かず)
飽きることがない」意から、肯定的意味と否定的意味に分かれる いやにならない、 不満だ、不満足だ

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敬語の盲点〜基本単語で多くの意味をもつ敬語〜☆ 
下の敬語もまた、文脈判断が必要な単語群として覚えておこう。    
古単〈敬語〉 敬語の種類・盲点 敬語の意味
まゐる
 (参る)
「行く・来」の謙譲語、「飲む・食ふ」の尊敬語が盲点 @〈謙譲〉(身分の低い所から高い所へ)参上する A(謙譲)さしあげる B〈尊敬〉めしあがる
たてまつる
 (奉る)
「与ふ」の謙譲語、「着る・食ふ・乗る」の尊敬語が盲点 @さし上げる A〜申し上げる Bお召しになる(着る) C召し上がる(食ふ) Dお乗りになる
きこゆ
 (聞こゆ)
謙譲語としての用法が盲点 @聞こえる A噂される B理解される C申し上げる(「言ふ」の謙譲) D〜申し上げる(謙譲の補助動詞)
つかうまつる・つかまつる(仕る) 謙譲語。高貴なお方のおそばで、様々なことに奉仕する @お仕えする A〜申し上げる 
おはす
 (御座す)
「あり」「をり」「行く」「来」の尊敬語。補助動詞の意もあり @いらっしゃる A〜でいらっしゃる
きこしめす
 (聞こし召す)
「聞く」→「聞こす」→「聞こし召す」と、敬意が高くなる。「聞く」の尊敬語。「食ふ」「飲む」「治む」の尊敬語 @お聞きになる A召し上がる、お飲みになる Bお治めになる
はべり
 (侍り)
高貴な方のお側にいて用命を待つこと。「仕ふ」の謙譲語「あり」「をり」の丁寧語。補助動詞 @伺候する、お仕えする Aあります、おります
B〜です、〜ます、〜でございます
さぶらふ・さうらふ(候ふ) 接頭語「さ」+「もらふ(守らふ)」→「あり・をり」の謙譲語・丁寧語 @おそばにいる・お仕えする Aあります・おります B〜です・ます
まかる
 (罷る)
基本的には、高貴な場所から「退き去る・退出する」の意で「行く」の謙譲語 @(高貴な場所から)退出する A参上する B〜申し上げる C行きます(「行く」の丁寧語

※現代でも、「キモい!」と言ったら、「気持ちいい」よりもむしろ、「気持ち悪い」の意味で使われることがあります。
 古文単語でも、そんなふうに時代によって、意味が全く逆転してしまったものも多いです。。。
 ここではその単語群をまとめてみました。
     ↓         ↓        ↓

もとのイメージ 通常の意味 正反対の意味
なのめ 「なだらか」のイメージ→普通だ 普通だ、平凡だ (「なのめならず」の意味で)普通でない、格別だ
なべて
 (並べて)
ずっと頭を並べて、あたり一面に、すべて 一面に、一般に、普通 (「なべてならず」の意味で)普通でない、ひととおりでない
おぼろげ
 
(朧げ)
ぼんやりかすんでいて、ありきたりで、普通だ @はっきりしない、ぼんやりしている Aなみなみ、普通だ (「おぼろげならず」の意味で)普通でない、なみなみでない

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