昔は漢字ばかりなり
   
〜万葉仮名のくふう〜




万葉仮名一覧
▲おしゃべり形式で楽しいサイト♪万葉集の勉強にもなります。



あははっ
漢字の成り立ち

▲万葉仮名って何?漢字に関する疑問をわかりやすく解説!少々レベルが高いです。



 


万葉仮名漢字表
〈名づけなよ〉

▲この漢字表を見てると、今の子(特に女の子)の名前って、万葉仮名っぽいのが多いですね。



漢字の変遷について
▲漢字の書体を学ぶにはぜひ参考にさせてもらいたいページです。







 日本人は文法の異なる中国語を、日本語の中に取り入れ、それを話し言葉でも表現しようとしました。それには相当の苦労と努力がありました。

 ただ、熟語としての漢字を輸入するだけでなく、語順の違う外国語(漢文の語順は英語とほぼ同じ)を書き言葉として利用しようというのですから、その工夫は並大抵のものではありませんでした。
  ※くわしくはこちら→「あははっ漢字の成り立ち

「白川静字書3部作」として親しまれてきた『字統』・『字訓』・『字通』。その第2作めが左の『字訓』です。

日本語の語義や語意識をひとつひとつ丁寧に解説してあります。

この機会に、3部作をそろえてみてもいいんじゃないでしょうか(^o^)v

 日本語の話し言葉に、中国語の漢字をあてて用いる、というのも、そういった工夫のひとつです。「阿」なら【あ】という音なので、これを日本の話し言葉で【あ】と発音する時にあてた、という具合です。

 ちなみに、「方」なら【ほ】と読むっぽい、「天」なら【て】かなぁ〜?みたいな、今の音読みからしたら適当だろっ!ていうような(?)ものもありますが、昔の中国の呉音や漢音ではそのように聞こえた読みをあてたのだろうと思います。
   ※くわしくはこちら→「万葉仮名一覧



 なぜ、「万葉仮名」というのか。それは、本来の漢字の使い方ではなく、仮に音だけをあてるという、平仮名や片仮名と同じ表音文字だからです。また、日本最古の歌集『万葉集』で多く使われたので、「万葉」と名付けられたようです。

 ちなみに、漢字が「真名」というのに対して「真仮名」と呼ばれたり、当時男の人が用いていたことから「男仮名」とよばれたりもしました。


   よ・の・な・か・は(世の中は)

       余 能 奈 可 波
            ↑  ↑
 
  「借音」…漢字の「音読み」を借りている読み。
    


   はる・すぎ・て(春過ぎて) 
   
        春 過 而
           ↑  ↑
   「借訓」…漢字の「訓読み」を利用している読み。
   
 
 
 ※また、次のような複雑なものもあります。

  ◇1字が2音を表わすもの
     …「蟻【あり】」、「巻【まく】」など

  ◆2字で1音を表すもの
     …「嗚呼【あ】」、「五十【い】」など


 万葉仮名には、古(いにしえ)の日本人たちが、何とか漢語を日本語の中に取り入れようと試行錯誤した知恵と工夫が詰まっていますよね。

 この万葉仮名が今私たちが使っているひらがなカタカナのもととなったのは言うまでもありません。

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