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漢字を学ぶことが「国語力」の鍵!
漢字が好きになる(2)漢字の起源を探ってみよう!

このページを開いてくださったあなたは、「漢字が好き」な方か、あるいは「漢字が苦手だけど、『あいの部屋』の趣旨を理解して、国語力を伸ばそう」と思ってくださった方なのではないでしょうか?

前にも書いたように、漢字の勉強を、1からつながりを持ってしていくことこそ、「国語力」たるものが何か分かる、とても効果的な方法だと思います。

その大きな柱のひとつとして、「漢字の起源」を探ってみたいと思います。
漢字の起源をきちんと理解するには、言葉の起源、さらに文明の起源にも触れていかなければなりません。

あなたはそれを、「覚えることがたくさん!」と思いますか?
それとも「1つを知ることで、さらに広がりが持てる」と思いますか?

実は…
前者の感覚で勉強を進めていくと、必ずといっていいほど、勉強が嫌いになるんです。勉強を義務的に考えてしまう人間になるんです。

成績が上がらない」「偏差値が伸びない」と悩んでる人の多くが、この本末転倒な価値観で物事を考えています。

逆に…
後者の価値観で、物事を考えられたならば、どんな難解な問題であろうと解こうとする意欲、そして幅広く物事を考えられる複眼的視点が身につくのです。

これが「国語力」!

つまり…

・漢字を理解するには、覚えるだけでは済まない

・漢字の起源を探れば、さらに深く、幅広く、勉強せざるをえない

・それを「おもしろい」と感じられたなら、「国語力」が上がっていく


この3点が理解できたら、さぁ!あなたも「国語力」を伸ばすために、漢字のルーツに迫ってみましょう!
        ↓          ↓           ↓
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文明の財産としての「ことば」

世界4大文明というものをご存知ですか?

 ・エジプト文明(約7000年程前)
 ・インダス文明(約6500年程前)
 ・メソポタミア文明(約6000年程前)
 ・中国(黄河)文明(約5000年程前)

この4つの文明が最初に起こったと言われています。
そして、現代の文明社会はすべて、これらの流れをくんでいます。

どの文明にも、共通点が2つあります。

1つめは、どの地域にも大きながあることです。
それで、四大河文明ともいわれます。川がこえた土を運んでくれ、豊かな土壌を生みだしてきたのです。その土を利用して、人々は「農耕」を行い、農耕をきっかけとして、他者とのつながり、文明が開けていったのです。

2つめは、どの文明にも特有の文字があることです。
当然のこととして、それぞれの地域には、早くに「ことば」」が生まれました。「農耕」をしていく上で、他者との意思疎通をしていく必要があったからです。人々が多くなると、しぐさやボディランゲッジだけでは伝わらないことも多くなっていき、必然的に、書きことばとしての「文字」が出来ました。

でも、最初の文字は、象形文字といって、まさに”イラスト”のようでした。

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     これらはすべて、「ヒト」を表す象形文字です。
     現代日本で使ってる「人」は、どれに近いですか?

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なぜ日本に伝わってきたのでしょう

←これが中国(黄河)文明の象形文字(甲骨文字)です。
     日本の漢字の起源であるのは、明らかなようですね。

中国から、漢字が日本に入ってきたのは、おそらく飛鳥時代あたりと言われています。漢字の伝来は、「農耕」と深く関わっています。

それまで、日本は話しことばだけに頼ってきました。
でも、中国・朝鮮から「農耕」技術が伝わり、その技術を浸透させていく手段として、「書きことば」の必要性に迫られたわけです。

つまり…
「農耕」のマニュアルと、そのプロセスを伝えるメディア(文字)とが、日本を潤してくれたのです。効率的な農耕手段を継承してい必要性、そして、統一精神のもとに働く重大さ…それらを伝える術(すべ)として、まさに「文字」というものが活躍することになったのです。

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なぜ漢字と言うのでしょう

おわかりのように、漢字は中国から伝わってきました。現在の90%以上が漢民族と言われる中国の文字なので、漢族の使っていた言語(漢語)を表記するための文字というわけで、漢字と名付けられました。あははっ漢字の成り立ち

ただし…
漢族とは、三国時代の混乱によって「絶滅した」とのこと。「漢字」というのも、秦の始皇帝によって固定された文字体系であり、漢語は、現代中国人にとってほとんど理解のできない言語だということです。
     (※岡田英弘氏『この厄介な国、中国』による)

漢字の起源については、いろいろと議論が分かれるところですが、いずれにせよ、「漢字」は中国で使っていた言葉であり、それを日本人が文化の中に取り入れ、伝統を守りつつ、また、ひらがな・カタカナなど独自の文化に変化させつつ、現代に至っている、ということです。
 
       
それでは、どのように日本独自の文化となっていったのでしょうか?
平仮名・片仮名の起源に迫ってみていきたいと思います。
          ↓         ↓

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かなの起源

私たちがふだん何気なく使っているひらがな、カタカナ

「漢字なんてムズかしいから、ヤダッ!」
「日本人なんだから、ひらがなだけで十分でしょ?!」
…なんて、ひらがな至上主義の若者たちも増えてきました。。。

でも…
ひらがなカタカナは、漢字から生まれたもの!その語源を知れば、「ひらがなだけがすべて」っていう考え方が、少し変わるのではないでしょうか。

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1.万葉仮名のくふう

日本人は文法の異なる中国語を、日本語の中に取り入れ、それを話し言葉でも表現しようとしました。それには相当の苦労と努力がありました。
             (→詳しくは「1から漢文」参照)

漢字を熟語として輸入するだけでなく、語順の違う外国語(漢文の語順は英語とほぼ同じ)を書き言葉として利用しようというのですから、その工夫は並大抵のものではありません。

その工夫の一つとして、「万葉仮名」というものが生まれたのです。
これは、日本語の話し言葉に、中国語の漢字をあてるというもので、「阿」なら【あ】という音なので、これを日本の話し言葉で【あ】と発音する時にあてた、という具合です。
           
なぜ、「万葉仮名」というのでしょうか。
それは、本来の漢字の使い方(
文字)ではなく、仮に音だけをあてるという、平仮名や片仮名と同じ文字だからです。
また、日本最古の歌集『万葉集』で多く使われたから、「万葉」と名付けられたようです。

ちなみに、漢字が「真名」というのに対して「真仮名」と呼ばれたり、当時男の人が用いていたことから「男仮名」とよばれたりもしました。

「方」なら【】と読むっぽい、「天」なら【】かなぁ〜?みたいな、今の音読みからしたら「適当だろっ!」ってツッコミを入れたくなるような(?)ものもありますが、昔の中国の呉音や漢音ではそのように聞こえた読みをあてたのだろうと思います。(犬を「ワンワン」、鶏を「コケコッコー」というように…)

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たとえば…

「借音」…漢字の「音読み」を借りている読み↓↓
    よ・の・な・か・は     (世の中は)

    余 能 奈 可 波

「借訓」…漢字の「訓読み」を利用している読み↓↓
    は・る・す・ぎ・て     (春過ぎて)

     春  過  而

また、次のような複雑なものもあります。

  ◇1字が2音を表わすもの
     …「蟻【あり】」、「巻【まく】」など

  ◆2字で1音を表すもの
     …「嗚呼【あ】」、「五十【い】」など

          (→詳しくは「万葉仮名一覧参照)

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万葉仮名には、古(いにしえ)の日本人たちが、何とか漢語を日本語の中に取り入れようと試行錯誤した知恵と工夫が詰まっていますよね。

この万葉仮名が今私たちが使っているひらがなカタカナのもととなったのは言うまでもありません。


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日本の独自の話し言葉を、語順の違う漢文にあてはめた万葉仮名。
ただ、やっぱり、表意文字表音文字で表すには、無理が生じますよね。

たとえば…
  「昔、男あり。」という文を表すのに、
  「昔、男蟻。」…なんて表記したら、
      ※…なんだか「蟻男」のようなイメージ(((((゚Д゚ ;))))


特に…
日本文化の中心であった和歌を表記する時には、漢字の持つイメージにも特に気を配らなければなりません。
歌は単純に意味さえ通じればよい、というものではないからです。


また…
日本語には中国語にない助詞や助動詞などの付属語、また、用言の活用語尾の変化も頻繁に登場します。表音文字で表記しなければならない場合が多かったことから、誰もが読みやすく、「この音はこの漢字で表そう!」というふうになってきたのは、当然のような気がしますよね。

そのうちに、みんながだんだんと同じ漢字を使うようになってきました。「何度もこの漢字を書くのだから、字形をくずして簡略化しよう!」という、現代の若者ことば顔負けの理由で生まれたのが、現在私たちが使っている「ひらがな」「カタカナ」なのです。


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2.「ひらがな」のくずし方

漢字を思い切ってくずしたのが「ひらがな」です。
万葉仮名をもとに、極端な草書体にしたもので、どういうふうに変化したのか映像で見られるこちらのサイトがおすすめです。→【ひらがなの成り立ち】

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安→あ 以→い 宇→う 衣→え 於→お
加→か 幾→き 久→く 計→け 己→こ
左→さ 之→し 寸→す 世→せ 曽→そ
太→た 知→ち 州→つ 天→て 止→と
奈→な 仁→に 奴→ぬ 祢→ね 乃→の
波→は 比→ひ 不→ふ 部→へ 保→ほ
末→ま 美→み 武→む 女→め 毛→も
也→や 由→ゆ 与→よ
良→ら 利→り 留→る 礼→れ 呂→ろ
和→わ 為→ゐ 恵→ゑ 遠→を
无→ん

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ひらがなのことを「女手」というのは、女性域が当時私的な領域であったためで、漢字(真名)公的ひらがな(仮名)私的と使い分けられていたようです。女の人が主に使っていましたが、和歌や手紙などでは性別にかかわらず、ひらがなが用いられていました。

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3.「カタカナ」のくずし方

漢字の一部だけをとったものが「カタカナ」です。
主に、漢文を日本語の語順で読む「漢文訓読」の際に用いられ、小スペースに小さな字で書けるように、という効率重視で、漢字の片側だけを表記したものだと思われます。

ひらがなを女手というのに対し、漢文などが男性の教養として用いられたことから、「男手」ともいわれます。

〜°*。〜°*。〜°*。〜°*。〜°*。〜°*。〜°*。〜°*。〜

阿→ア 伊→イ 宇→ウ 江→エ 於→オ
加→カ 機→キ 久→ク 介→ケ 己→コ
散→サ 之→シ 須→ス 世→セ 曽→ソ
多→タ 千→チ 川→ツ 天→テ 止→ト
奈→ナ 仁→ニ 奴→ヌ 祢→ネ 乃→ノ
八→ハ 比→ヒ 不→フ 部→ヘ 保→ホ
末→マ 三→ミ 牟→ム 女→メ 毛→モ
也→ヤ 由→ユ 譽→ヨ
良→ラ 利→リ 流→ル 礼→レ 呂→ロ
和→ワ 井→ヰ 恵→ヱ 乎→ヲ
尓→ン
        ※詳しくは「Wikipediaカタカナ表記一覧」参照

〜°*。〜°*。〜°*。〜°*。〜°*。〜°*。〜°*。〜°*。〜

こうして、表音文字であるひらがなやカタカナが生まれました。そして、漢字で表したほうがよいところは漢字、付属語や活用語尾などは仮名という、現在の日本語表記「漢字仮名交じり文」が成立したのです。

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いかがでしたか?
これらの漢字の起源(語源)は、探れば探るほど、奥が深まります。
勉強すればするほど、さらに疑問点が生まれ、その疑問をひとつひとつ解決していくことから、知識が身につき、「国語力」が芽生えてくるのです。

もちろん、あなたには、それほど深く追究できる時間が残されていません。
ただ、このHPをダイジェスト版として理解し、自分の興味のある所から、また疑問を持ち始めた所から、1つのことを広げていってはどうでしょうか。

 「国語力」を育てるヒントがあなたにも見つかることを祈って…

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  さぁ!漢字の起源をもとに、「部首」を理解し、さらに力をつけましょう!
                    ↓
       漢字が好きになる(3)漢字は「部首」で覚える!




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